農泊に農村の未来はあるか?

ふと今日、こんな企画書を目にしてしまった。

 

「農泊」への歩みを進めよう!

 

この「農泊」という言葉の意味は、とても分かりにくい。

ちょっと調べてみたところ、「農泊」とは、「農家民泊」の略ではなく、「農山漁村において日本ならではの伝統的な生活体験と農村地域の人々との交流を楽しみ、農家民宿、古民家を活用した宿泊施設など、多様な宿泊手段により旅行者にその土地の魅力を味わってもらう農山漁村滞在型旅行を指すらしい。

農泊を中心とした都市と農山漁村の共生・対流:農林水産省

 

ようわからんけど、農泊≒宿泊付きグリーンツーリズムという解釈でよさそうだ。

 

察するに、なぜこんなにややこしい定義づけになっているかというと、現在の法律上「民泊」は違法行為(民宿はOK)であるからだと思われる。

 

うっかり、「農泊」という言葉が誕生してしまったのだけど、それを「農家民泊(≒違法行為)」とイコールで結び付けられてしまうことだけは、行政としては絶対に避けなければならなかったのだ。

 

まったく、この企画の担当者の苦労がしのばれる。

 

ちなみに、平成30年度の6月に通称、民泊法という法律が施行される予定であり、この法律の施行によって、制限つきではあるが民泊が認められることになる模様。

 

ようやく、変な呪いが解けるのだ。というか、何で「農泊」という名前にしてしまったし。

 

この企画に話を戻そう。

この企画は、このよく分からん「農泊」なる存在の認知度向上と、その認知度イマイチの「農泊」に取り組む人の掘り起こしと、さらに旅行会社とのビジネスマッチングにより、その定義すらあいまいな「農泊」のビジネス化の支援までやってしまうという、まだ生まれたばかりの赤ん坊に、空中ブランコを教えようとするような鬼スパルタな企画の模様。

 

なぜ、こんな10段飛ばしで階段を駆け上がるみたいな企画が出来上がったかというと、2020年の東京オリンピックの際に日本の宿泊需要が急騰することを見越して、国がものすごく壮大な目標を立ててしまったからと推測される。

 

まったく、この企画の担当者の苦労想像すると、類似業者としては涙が出そうになる。

 

この企画では、農林水産省が、「農泊」の定義について、一生懸命説明したあと、観光庁が自身の取り組みを一生懸命紹介してくれるそうだ。

 

そのあと「旅行業者等」が、国内外の観光客が宿泊つきグリーンツーリズムに求めているものを教えてくれるそうだ。

 

 

私は、この「旅行業者等」がものすごーく引っかかるのだ。

※ここから旅行業者等に関して、若干批判めいたことを書いていますが、あくまでも営利企業が市場の原理に則って行動するとどうなるかという観点で、自分なりに予測してみただけです。ビジネスや集団旅行の際には、私自身とてーも旅行会社さまに頼りきっており、心から信頼を寄せている旨を補足させていただきます。

 

 

ちなみに、このイベントにおける次の演題は、「農泊地域と旅行会社等との連携事例」であり、その次は「農泊地域と旅行業者等による事業紹介」と題するビジネスマッチング。

 

ネットの発達などにより、これだけ個人手配旅行が広く普及したのに、なぜかたくなに旅行業者等にこだわるのだろうか?

 

個人旅行が旅行代理店のお株を奪っている例を具体的に挙げようと思ったのだが、とりあえず「個人旅行 旅行代理店への影響」でググって見たら山ほど関連記事がでてきたので、その必要すらないみたいだ。

 

 

本当に、個人旅行の普及は著しいものがあると思う。私自身、個人旅行で海外に行くことが何度かあったが、その快適さ、安価さに驚いたものだ。

 

個人旅行の界隈では、民泊斡旋サイトのairbnbが有名だが、私はホテル予約サイトのbooking.comがお気に入りだ。

 

booking.comで予約する場合、大体がキャンセル料無料で済むうえ、決済は現地で現金で支払うことができ、とにかく予約が一瞬で終わる。

 

また、個人旅行では、宿泊先が信頼に足るかどうかがとにかく心配だが、これらの予約サイトではレビューの投稿数が多く、安心してホテルを選ぶことができる。レビューが集まりやすくなる仕組みがサイトに組み込まれているのだろうと思う。

 

当然、旅行代理店の紹介するでかいホテルに比べれば、安心感は高くないが、ビジネスの旅行でなければ、私の場合そこまで気にしない。

 

また、どーしても不安であれば、補足的にtripadviserなどのレビューサイトも活用すれば、さらに多角的な情報を集めることもできる。

 

なお、booking.comはホテル予約サイトを標榜しているが、実際に海外では民泊施設等も数多く登録されており、1年ほど前にウラジオストックに行ったときに調べた限りでは、airbnbと登録物件に大差はなかった。

 

少し話がそれた。

 

とまあ、これだけ個人旅行に必要なインフラが民間で整えられている状態で、今後も個人旅行は伸びると私は思っているのだ。

 

 

旅行業者等 × 農泊(宿泊つきグリーンツーリズム)の組み合わせに対して、不安を覚えるのはそれだけが理由ではない。

 

旅行業者と農泊に取り組む人の間に、対等な交渉が成り立つのかがとても心配なのだ。

 

なぜなら、農村に住む人はとにかく「お客さんをただでもてなしてしまう習性」があるからだ。

一つ思い出したのが、まだ地元に住む学生だったころ、ふらっと近所にある父方の実家に一人で遊びに行ったときのことだ。

いつもなら、ばーちゃんやおばさんが出てきて、お菓子を出してくれたり、野菜を持たせてくれたり、かいがいしく世話をしてくれるところなんだが、そのときはたまたま不在で、じーちゃんしか居なかった。

じーちゃんはそのころ、すでにちょっとボケとかほかの病気とかが始まってて、正直おもてなしなんてできる感じの状態じゃなかったんだけど、フラっと台所に消えて行ったかと思うとバナナを一本持ってきて、黙って渡してくれました。

じーちゃんなりに、なんとかおもてなしをしたかったのだろうなと思うと、とてもじーちゃんがかわいく思えたのを覚えている。

 

そういう習性に加えて農村に住む人は、自分の地域の持つ潜在的価値に気づいていないことが多い。つい、謙遜して「ウチには何にもないから」と、自分で自分の価値を低く評価しがちだからだ。

 

最悪の最悪、昔から地域の共同作業やお祭りの際の無償労働に慣れ親しんでいる地域のおじいちゃんやおばあちゃんは、地域のためならと、うっかりただ働きしてしまう事態さえ想像できる。

 

 

そこに、最近個人旅行に客を奪われておなかペコペコの旅行代理店を、不用意にマッチングしてしまったら、どんなことが起こるだろうか?

 

確かに旅行代理店の力があれば、宿泊つきグリーンツーリズムのプロデュースには成功するかもしれないが、その暁にはとんでもないマージンを持っていかれかねない。

 

もちろん、プロデュースがうまくいかなかったときはお察しである。 

 

たとえ、地域志向の良心的な旅行業者と組んだとしても、大規模収容が難しい農泊≒宿泊つきグリーンツーリズムは、既存の観光都市のようなスケールメリットがとりづらく、運営コストがかなりかかるはず。

 

これで、いったいどれだけのお金が直接地域に残るだろうか?

 

 

やはりまずは、個人旅行相手の事業に取り組むべきだと思う。

 

なんといっても、やっぱりマージンが安い。airbnbの場合、宿の経営者には3~5%のマージンがかかり、あとはお客さんから5~15%のマージンが掛かる仕組みのようだ。

「Airbnbサービス料」とは? | Airbnbヘルプセンター

 

あと、まだ日本ではairbnb=違法みたいな印象が強いが、最近のニュースによると例の民泊法の施行に合わせてairbnbも法に適合しない物件を削除する方針を打ち出したそうだ。

エアビー、違法物件を排除 民泊法施行にらむ :日本経済新聞

 

これは、「合法化より安心感が高まる」という意味ももちろんあるが、本当に重要なのは、airbnbが「法律に則って運営しても、ビジネスモデルが成立すると判断した」ということである。

 

で、あれば、今後予想されることは、airbnbが民泊法に則った物件を増やすために、「素人でも分かる民泊法マニュアル」を整備してばら撒いたり、「民泊法代理申請サービス」を展開することだ。

 

とにかく、個人で法律の問題を突破する手段が一気に増えるのは間違いない。

 

また、airbnbは他の国でも法律上の問題を、時には行政の指導に寄り添い、時には政治活動で法律の壁をこじ開けるようにして克服してきた。

 

今回も民泊法の細則の検討段階において、何らかの根回しをしている可能性は十分ある。

 

 

まずは、これらの新しいインフラを活用して、とにかく最小単位で試験的にビジネスを行うべきだと思う。

 

 

そうしていく中で、いくら講演会に出席しても分からない、自分たちの地域の外から見た本当の魅力や、それに対して実際どのくらいのお金がもらえるのかということについて、実を持って学習することができると思う。

 

旅行会社と組むのは、そうやって勉強した後、経営の多角化をする際に考えればいいことだと思う。

 

 

そうそう、ちょっと前に空き家の活用の話題が出たとき、「仏壇があるのでほかの人に家を譲ったり、貸したりなんてできない」という問題が、割と深刻な問題になった。

 

個人的には、農泊の場合はこれも強みに転換できると思う。

 

ちょっと想像してもらいたい。

 

とある外国人が農村の古い仏壇のある家に泊まりにきたとしよう。

管理人がばあちゃんが鍵を開けて部屋に案内するときに、「ほら、あんたもご先祖さんにお参りばしんしゃい!」と、言って一緒に仏壇にお線香をあげさせ、鐘をチーンと鳴らさせてあげたらどう思うだろうか?

日本の農村に残る仏教の寛大さと包容力に触れ、感動して涙すら流すのではないだろうか?(もちろんすっげー嫌がられる可能性も大だけど笑)

 

今、そういう生の文化に触れることが海外の個人観光旅行客の中で、もっとも求められていることだと思う。私も海外旅行に行くときは、そういう体験を求めているからそう思う。

今、そういう生の文化に触れることが海外の個人観光旅行客の中で、もっとも求められていることだと思う。私自身も海外旅行に行くときは、そういう体験を求めているからこそそう思う。
 
 

何??言葉の壁?

うるせー!!そもそも普通の日本人でもじーちゃんばーちゃんのネイティブ方言は理解できねーよ!!
 

 

 

なんにせよ、この動乱のなか「農泊」をうまく活用して、農村に明るい未来があることを、そして「農泊」の担当者に十分な睡眠時間が与えられることを祈るばかりである。

 

 

 

 

インフルエンザA型ですね。

f:id:hokusoemi:20180109234622j:plain

発症は1月7日の夕方で、ちょっとサイクリングがてら本妙寺に知り合いに渡すお守りを買いに行った後でした。

 

自転車こいでるときから、気のせいかペダルが重く、

 

「こりゃ、運動不足やなー」

 

とか、思っていたのですが、帰って一息つくと急に寒気とだるさが襲い掛かってきました。

 

こりゃあかんと思い、布団を着込み、暖房MAXで暖をとるも、寒気は一向に収まらず、そのくせ熱を測ってみると、体温は38度を超えていました。

 

ただ、それ以外にこれといった症状が見られず、その日はあーしんどいと思いながらも、そのまま床についたわけなんですが。

 

夜の間は逆に、熱からの寝苦しさがたまらず、解熱剤を飲んで何とか眠りにつくことができました。

 

翌日は、ある程度体調は戻ったものの、まだ熱は残っていたので、念のため祝日でもあいている病院に行ってきました。

 

病院の待合室は、具合の悪そうな人がいっぱい。何でも3、4時間は待つらしい。

まさに地獄絵図だった。

 

「いやいや、こんなマジもんの病人とそんな長時間一緒に居たら、それこそ病気になるわ(この時点ではただの風邪だと思っていた)。」

 

と、言うことで受付だけ済まして、モスバーガーでモス野菜バーガーを買って、家で食べたのち、再度病院へ。

 

待合室は、まだたくさんの人にあふれていて、私が最初にその病院に行った時に、しんどそうに待合室で待っていた人が、まだそのまま待っていました。よー倒れんかったな。

 

して、そこからまた30分ほど待ってようやく診断へ。

 

「らめぇ!!」ってってくらい鼻の奥まで、キットを突っ込むインフルエンザ検査は嫌いなので、病状が大げさに伝わらないよう、できるだけ淡々と元気に自分の病状を話すも、やはり一度38度を超える熱が出ているということで、あえなくあの細長い棒を鼻の穴に突っ込まれることに。

 

どーせ、なんもねーよ。

 

と、タカをくくっていたところが、表題のとおり。

 

「へ?」と思わず口に出てしまった。

 

私:「インフルエンザってもっときついんじゃないんですか?」

 

医:「それは、あなたが元気だからです」

 

私:「そ、そうですか(もともと健康自慢なので、ちょっと嬉しい)」

 

というわけで、初めてリレンザを処方してもらって今に至る。

 

初めて見たときは、こんな機械然としたものをどうやって体に入れるのかと、とても不思議だったが、なるほどリボルバー式のピストルでロシアンルーレットやってるみたいで面白い。

 

なんとなく、技マシンを使わされるポケモンはこんな感じなんじゃないかと思った。

 

 

ともかく、かくして私は今週一杯職場への出勤禁止となった。

思いがけず、正月休みより長い休みを取ることとなり、せっかく休みとるんだったら旅行に使いたいのになーとか思いながらぼんやり暮らしている。

もう、体のだるさも残っていないし、せっかくなので休みを有意義に遣わさせてもらうことにします。

 

インフルエンザなんて、掛かった記憶がロクになかったのでなんとなく自分は掛からんのだ。と勝手に思い込んでましたが、そんなことはなかったようです。

 

インフルエンザの潜伏期間は一般に2~3日。長い場合で10日ほど潜伏する場合もあるみたいで、ということは逆算すると正月~この3連休序盤の飲み会等でウイルスうつったことになります。

 

といっても、今年の正月はあまりたくさんの人と会ったわけではなく、何で今年掛かるかなといった気もします。が、前日に夜更かしをして帰ってきて、みすみす免疫力を落としてしまったことが発症のトリガーとなった可能性は濃厚でしょう。


春先の扁桃炎から、今年度体調を崩すのは2度目であり、昔から「タフではないものの意外と頑丈」なのをひそかに自負してたので、ちょっとがっかりですが、勉強になりました。

 

皆様も体調にはくれぐれもお気をつけてください。

 

電子書籍のすすめ

私は本は電子書籍派です。

 

というのも、そもそも私はあまり読書をするほうではありません。

ですが、電子書籍を利用するようになってから、それなりに本を読むようになりました。

本を読むという行動の優先順位はかなり低いですが、いつでも持ち歩けるので、どーしようもなく暇なときに結構読んだりするんです。

読まない人間なんで、現物の本だとしたら絶対持ち歩かないですものね。

こんな風に、電子書籍のメリットとして、「いつでも本を読める」だとか「いくらでも本を持ち歩ける」とか言うことは簡単に想像ができます。

 

 

ここでは、それ以外にも、まるで交際して3年目で感じるパートナーのいいところのように、私がじわじわと感じるようになった、電子書籍の本当にいいところを書き綴っていきます。

 

○他人から薦められた本などを瞬時に入手できる

インターネットなどで、他人の薦める本にとても興味を持ったとしましょう。

これをたとえば、現物の本を買いに行ったり、通販で取り寄せたりしたとすれば、少なくとも数日は本を入手するのに時間が掛かります。

大体、そういうのは最初に気になった瞬間から、興味や関心が薄れていくものです。

通販のばあいは、手元に届くときには、その興味や知的好奇心は覚めていたりするし、買いに行く場合でも、じゃあ今度の休みに行くかと考えている間にほんの存在すら忘れてしまうこともあると思います。

ですので、特に本を読む習慣のない私のような人間にとっては、興味関心がわいた瞬間に本を手にすることができるというのは、とても大きなメリットです。

 

あと、この瞬時に手に入れることができることのメリットはもう一つあります。

それは、SNS等で本を薦められている本を購入するときです。

本を薦める側としては、薦めた後、すぐに相手が本を買ってくれたとしたら、びっくりするでしょう!

人が薦めている本を瞬時に入手して内容を理解すれば、薦めてくれた人とその本について盛り上がれること間違いなし!

あとは、流行の本が発売されたときにもこれは当てはまります。話題の本を冗談抜きで最速で読むことができるわけです。

 

○本当に自分に必要な本を選ぶことができる

現物の本には、インテリアとしての価値もあると思う。

それらが集まる本棚は、持ち主の内面や志向をあらわすものであり、多かれ少なかれ自己主張の空間になりうる。

発売される本の一部は、そのことを前提にかっこよく装丁されているし、もちろんそれは悪いことではない。

 

でも、「かっこいい本を置きたい」「こういう本は自分らしくないので置きたくない」そんな気持ちが、本の購買意欲を捻じ曲げていないだろうか?

 

意識高い系が大嫌いな私としては、意識啓発系の本はあんまり置きたくない。

アドラーとか6つの習慣みたいな、そういうべたな本もかっこつけみたいで置きたくない。

 

でも、実際にそういう本が嫌いかというと、そうではない。

そういう本を買うときに、インテリア性が皆無である電子書籍はとても便利!

自分のくだらない内面の枷をはずし、自分が真に必要だと感じる本を、感じるままに購入できるのだ!

 

ちょっと前に話題になった「夫のち○ぽが入らない」も、電子書籍なら楽勝で買えました!

 

こんな風に電子書籍は特に、本を読まないけども、本の必要性を認識している私のような人間には、読書へのハードルを取り去ってくれるめちゃくちゃ便利ツールです。

不便な点もありますが、それらは便利さの前に掻き消えました。

私のほかにも、電子書籍で本を読むようになる人が増えるといいな。

結論:ほんと電子書籍最高!

で、でたー!!

で、でたー!!
職場から帰るときに、植え込み通ってショートカットしようとしたら、暗くて見えない切り株につまづいて、独りでめっちゃびっくり奴ー!!

 
 
私です。
みなさん、あけましておめでとうございます。

 
 
HERE COMES a GUY who is terriblly surprized to stumble on a hidden stump when trying to shortcut through the hedge when going home from workplace.

 
 
it was me.
I wish you a happy new year.

読了『公務員の「異動」の教科書』感想&今年の抱負

年始早々、まじめなタイトルの本を読んでみた。
 
と、いうのも、「人事異動」が組織運営に一時的に与える「ロス」が、少しからずあることは明らかであるのに、それに対する処方箋が一般化されていないと感じるからだ。
 
人事異動自体は、特定団体や企業と行政の癒着などの不正を防ぐため、はたまた将来行政組織を担う広汎な視点を持った人材を育成するために必要なものだと思う。
 
ただし、そのメリットの反対にあるデメリットも半端ではなく、メリットがあるからといって、デメリットが大きいシステムをそのままにしていてよいはずがないのだ。
 
個人的には、いろんな種類の違う仕事や、全く異なる地域で仕事をできることは、とてもわくわくするし、たくさんの人と知り合うことができる機会があることは、とてもうれしいし、私の実力を培う上で大きなプラスになると思っている。
 
でも、それで市民にとって一時的に不都合になることは、極限まで避けなければならないと思う。
 
そんなわけで、この「異動」や「引継ぎ」について、デメリットを極限まで低減する知恵が得られないかと思ってこの本を手にしたところである。
 
 
で、まずこの本を読んで、最初に思ったことは、
 
この本は、
「異動」や「引継ぎ」そのものに注目しているのではなく、
「異動」という切り口から、
一つ上の公務員として、どういう行動をとるべきか、どういうキャリアアップを図るべきか、
ということをまとめている本だ

異動するたびに、業務も周囲の人も変わり、そのときに臆することなく新しい知識・経験を吸収し、新しい人脈(ただの知り合いではなく、信頼関係を持つ)を構築できるかどうかが、キャリアアップにおいて大きなポイントだということを本書は述べようとしているのだと思う。

 

印象的だったのは、人脈づくりや信頼関係の構築など、一見ふわっとしていて、不確定要素を多く含むことについてもかなり重点的に触れられていることだった。

なんだかんだ、個人の能力を向上させて、業務を正確にすばやくこなそうとも、結局自分だけで仕事が片付くことはなく、上司を説得したり関係部署と調整して業務を進めるには、とにかく「人を動かす」ということが大切なのだ。

 

そうそう、肝心の異動に関する「引継ぎ」についてももちろん書いてあった。

これは、簡単なことだが、前の担当が処理すべき残務処理と、引継ぎ事項に分けて、その引継ぎ事項のなかでも、引継ぎのときに直接伝える「緊急かつ重要」なことと、あとは読んでおけば済むことに分けるというシンプルなものだった。

と、いうのもこの書籍では「マニュアル」の作成を当然としているので、たぶん通常で言うところの引継ぎの大部分は、「マニュアル」で片付いているものと推測される。

もちろん「マニュアル」についても、きちんと体系化されていてありがたかった。

この本によると「①目的②根拠③手順④注意点⑤よくあるミス・主なトラブルとその対処法」を書くとある。

特に、①目的と②根拠が重要だと思う。特に①②がしっかり記載されていないと、柔軟性がなくなり陳腐化するという点についてはとても共感した。

 

私の暖めている業務改善のアイデアとして、「Whyの管理」というものがある。

マニュアルを作ったはいいものの、

なぜ、そういうルールができたのか、

なんのためにそのルールを守る必要があるのか?

 

といったことがわからなくなってしまったがために、
ルールに対する緊迫感がなくなってルールを守らなくなってしまったり、
もはや意味のないルールが無駄にのさばってしまったり

という事態がまー、よくある。

なんで、マニュアルを作る際には、この①目的と②根拠をつけることは本当に重要だと思う。
(逆に、これが思いつかない謎ルールは早急にその存在価値について、検討する必要があると思う)

個人的には、こういう引継ぎ書は作成した文書ファイルごとにこれを作成するといいと思う。
各ファイルにつき、A4 1枚程度でそのファイルについての取り扱い説明書のようなものを作成することで、その文書に関する重要度やポイントを伝達することができ、網羅的な引継ぎができるし、重要度の低い文書についても適切に廃棄することができると思う。


そうそう、「引継ぎ」の心がまえの面で大切なことが書いてあった。
というのが「2ヶ月で覚えろ、3年先を見据えろ」という一文である。
本の中で、「課長、係長であれば4月に移動したら、もう6月には議会がある」とあり、管理者目線の仕事をする上で、とにかく早急に自分の業務を理解することの重要性が説明されている。
また、行政の予算は、前年度のそれも10月ごろまでに担当としての素案を作らないといけないので、「1年やってみて仕事がわかった」のでは遅すぎるのだ。ほんとに、最初の2ヶ月で仕事を分かった気になるレベルまで上昇させる必要がある。
(とはいっても、実際に1年経験してみないと分からない部分はどーしてもあるので、現在の行政の予算システム(予算単年度主義)はやっぱり理想的ではないと思う)
1年で仕事を理解して、翌年度に仕込むのパターンでは、1年通して仕事をして、予算上おかしいと感じたことでも、またそのおかしい仕組みをベースに考えないといけなくなる。もし、2年で異動になれば自分が改善した予算で仕事をするのは次の担当ということになる。
この1年ぼやっとしているだけで、役所の行政が1年、下手すれば2年と遅れていくのだ。
まあなんと恐ろしいことか。


と、まあほんとによく、ナイスな公務員としての行動指針がまとめられていて、 とてもいい本だったと思う。
私としても普段から、あーすべきじゃないか、こーすべきじゃないかともやもやと考えていることを、はっきりと「やるべきだ」と言い切ってもらえたような気分がして、すっきりしました。

個人的には、こういう本に書いてあることは、本を読んだやる気と時間のある公務員( 自費で本を買って、正月から自分で勉強する変な暇人 )だけでなく、公務員全員が認識すべきこと何じゃないかと思っている。
と、いうのも公務員がいい仕事をして、何がいいことなのかといえば、住民サービスが向上することである。
たまたまやる気のある公務員に当たった人が、いいサービスを受けれるというのは、いささか不平等で、理不尽な気すらするのだ。

で、そういう風にみんなが公務員として、ナイスな行動に取り組むためには、私は「がんばらないこと」が必要だと思う。
正確には、如何に今のシステムを、より「がんばらずに」回すことができるかが必要なのだ。

公務員は難易度の高い試験を通過して、入庁した「がんばりやさん」が多い。
でも、行政はできることなら、がんばらないほうがいい。
特にこういう本に載っているような「改善」へのエネルギーを捻出し続けるためには、通常のシステムを如何に瞬殺できるかが大切だと思う。

ぶっちゃけこの本を読んでて、「ちょっと上の公務員になるための...」という感じの特別感がちょっと漂っているのだが、こういうスキルは職員研修でやっていいレベルの基礎的なスキルにしてしまわないといけないんじゃないんだろうかと思う。
つか、公僕たる公務員がこの程度(誰でも一度は考えたことはある程度)のことを体系化したくらいで、周りの職員を出し脱いて出世できるっておかしくない?共有して組織全体のレベルアップにつなげるべきでしょ!

と、言うのも。

高齢化がやばいとか、地方が消滅するとか、ドラスティックな変革が問われているわけです。

だから、たとえ職員みんながこういう規範的な行動を取れるようになったとして、既存のシステムを一番最適に回すことができるようになるだけで、問題は解決しないと思うのです。

じゃけん、ありていに言うと、もっと行政および公務員がさらに上の境地に至るためには、今の時点で一般化されていることについては、きちんとできるようになって当然だと思うのです。

私は、今の役所の仕組みが気にくわないので、今の役所のルールに沿って成長し、今の役所のシステムを効率よく回せることに魅力をあまり感じません。
こういう、「できる公務員」が必死に頑張ってたどり着ける境地に、楽勝でたどり着けるような仕組みにしたい。
私はやる気がなくて、才能がある人が好きなので、がんばる人、やる気に満ち溢れた人でなくともうまく行く。そんな仕組みを作りたいのです。

というわけで、この本のレベルは今年中に「楽して」超えて行きたい。
これくらいは当然だと回りに伝えたい。

 

というのを今年の目標にいたしましょうか?

 

本妙寺、寺フェス復活!

寺フェス復活来たー!!!

https://m.facebook.com/terafes.kumamoto/?locale2=ja_JP

 

本妙寺加藤清正菩提寺なんだけど、意外と知られてない隠れた名所だと思うのよ。

 

寺フェスは地震前行ったけど、堅苦しいお寺のイメージをぶち壊すサイコーにイカすイベントだった。

http://hokusoemi.hatenablog.com/entry/2014/10/31/000000

http://hokusoemi.hatenablog.com/entry/2014/11/19/000000

 

海外からもたくさん遊びに来てたし、地元民にとっても、普段ややクローズなお寺で遊び倒せる良い機会だったよ。

 

趣のある参道や境内に、個性的な出店が並ぶのも素敵だった。

 

多分、お寺の人たちは、色んな想いを持って一生懸命企画してたんだと思う。

 

参加しててそれが伝わってくるのが何より良かった。

 



寺社仏閣の復興に関しては、東日本のときも問題になってたみたいだけど、国指定とかじゃない寺社仏閣の文化財は、政教分離の関係で行政の支援が得られにくいわけ。

そんで、多くの寺社仏閣が傷んだまんまなんだよね。

ここも例外じゃなく、あちこち壊れたまんまで、下手すりゃ安全すら確保できない状態(余震さえ来なきゃ全然平気)。

 

そんなわけで、会場は本妙寺じゃないけど、これで本妙寺復旧に弾みがつけばいいなー(^∇^)

 

また、坊主サラウンドステレオが聴けるのを楽しみにしよう。

岡山探検!

今日は岡山出張。
よいざましに、岡山の街中を探検中!

f:id:hokusoemi:20171012214124j:image

人口規模は熊本市と同じくらいだけど、熊本より分散しててゆったりしている感じ。

かつ、碁盤目に街が広がっているので、全てを歩き尽くすのは大変。

 f:id:hokusoemi:20171012214133j:image

f:id:hokusoemi:20171012214231j:image

ゆったりオシャレな感じのお店もある一方、情緒のある昔の店もある。

f:id:hokusoemi:20171012214302j:image

 f:id:hokusoemi:20171012214320j:image

麺はラーメンが多く、次いでうどん屋。ラーメンはとんこつや醤油など、いろいろバリエーションがある。

私がたまたま入った店は二郎リスペクトな感じのお店でした。

f:id:hokusoemi:20171012214405j:image

以上、現場からお送りしました。