ジョグツーリズムin八代宮地

さて、タイを紹介するシリーズを続けていましたが、一回国内の話に戻します。

最近私は、ジョグツーリズムという物を考えました。これは最近のランニングブームにおいて、どーしてもついていくことができない私が、なんとか楽しくランニングができないかなーと思って考えたものです。

内容は、名前からだいたいわかるように、ジョギングをしながら自分の好きな景色などを見つけたら立ち止まって写真を撮ったり、寄り道をしたりすることです。

まー、サイクリングのジョギング版みたいなものです。ジョグツーのいいところはサイクリングよりもさらに自由なコース取りができることです。また、自転車は路面の善し悪しにかなり影響を受けますが、ジョギングでは大体どこでも行けます。

ポイントとしては、

①走りたい距離くらいで行きたい場所を見つける

②速度にこだわらない

③少しでもおっ!と思う物があれば立ち止まることをためらわない

④走っているときは走行距離をあまり気にしない

ってところです。とにかくハードルをめちゃくちゃ下げる。自分で走りたいと思うまで走らなくてもいいって言うくらいのモチベーションで走る。

 

ちなみに、そんなまでしてランニングブームに乗らなくてもいいじゃないって思われるかもしれませんが、流行に乗らないと、かわいいランニング女子からのマラソン大会のお誘いを無下に断ることになるので、流行にも最低限乗らなければならないのです(必死)。

 

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水無川です。前にサイクリングマップを作ろうとしていたとき(まだあきらめてないけど)にも書きましたが、この川がすごく好きです。

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川沿いの公営住宅の廃墟。私は廃墟が好きです。寂寞の思い?っていうのか?

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そして、これ。水無川球磨川からのメイン用水路の立体交差。巨大なサイフォンになっており、大量の水が水無川の下に向かって飲み込まれていく様は圧巻です。もしこの中に落ちたらと思うとぞっとします。多分水流でボコボコにされて死にます。

さて、このサイホンについて解説しますが、水無川はその名の通り、水の少ない川で農業用水を取水するには多少心もとない川です。その一方で球磨川九州山地の巨大な流域を抱える大河川で、八代平野に水を供給するのに十分な水量があります。

この大量の水を八代平野全域に届けるには、どーしてもこの水無川を突破する必要があります。そこでこの巨大サイホンが作られた。という訳だと理解しました。

このサイホンは築40年くらいですが、これができる前は一度水無川に水を落として、それを再びくみ上げるというようなことがなされていたようです。

八代平野は用水路の末端の方を見てみても常にあふれんばかりの水が流れており、本当に水に恵まれた土地だと思います。

その豊富な水資源も、こういうインフラに支えられているんだなーと改めて再確認できます。

 

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して、それがその水源たる球磨川です。平野部では流れが非常に緩やかで、水面が湖よりも静かなのが特徴です。あまりに水面が穏やかなので、まるで鏡のようです。なんでこんなに鏡のようになるかわかりません。不思議です。

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そして、うろうろ走ってたらこんなところにたどり着きました。右が春光寺、右が古麗稲荷神社です。

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結構階段が長いです。おもむきがあります。

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そしてこれ。石灰岩でできた神社の手洗い場にあるアレ。

八代平野の隠れたテーマとして、石灰岩があります。石灰岩はとても物理的に強い物質なので、浸食を受けずに高い山として残ることが多いみたいです。八代平野の海岸部や八代海には石灰岩の山頂だけがぽっかり顔をのぞかせています。まるで高い山が、土砂に埋まって頭だけ顔をのぞかせているようです。ですので、八代平野は古い山々が沈降してできた海に土砂が流れ込んでできた平野だと勝手に推測しています。

そういうわけで、平野部にしては珍しく石灰岩が多く手に入るので、こういう霊験あらたかな場所には、きれいな石灰岩が使われているみたいです。八代城の石垣も石灰岩でできています。

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神社は赤を基調としていてかっこいいです(小学生並みの感想)

赤い鳥居が何個も続いていて、京都の伏見稲荷みたいです。

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西南戦争の跡地もありました。あとで地元出身の友人に聞いたところ、この辺りには当時の銃痕も残っているそうです。

 

と、こんな感じでたくさんの物を発見することができました。発見するのが楽しいので走るのもあまり苦になりません。自転車よりスピードが遅く、コース取りがより自由ですので、また違った物を発見できるみたいです。

その上長くは知っていると、だんだん走ることそのものが気持ちよくなってきて、ランニング楽しいと言っている方々の気持ちもちょっと理解できました。

結局17kmほど走ったり、歩いたりしてました。足が動かなくなってからが、なにかぼんやりとした気持ちになって、気持ちいいということもわかりました。

またやろうと思います。