島原そうめん、東京進出!?
はてさて、つい最近こんな記事を掲載したが、今回の東京旅行で友人のなじみのバーでこの話を長崎出身の友人としていたところ、ママが興味を持ってくださって、そんなにおいしいなら送ってよって言ってくださった。
で、そういわれてみると本当に島原そうめんが揖保の糸をしのぐおいしさがあるか、ということに自信が持てなくなる。
ということで、今日は島原そうめんと揖保の糸を食べ比べしてみることにした。
まず外観である。
揖保の糸に比べると、島原そうめんはやや黄色みを帯びており、体積は島原そうめんの方が小さい。全体的に島原そうめんはシャープな印象を受ける。
最初は、島原そうめんの方が細いのかなと思ったけど、それは印象だけで実際にはどちらも同じくらいのようだ。
して、いざ調理、試食。ゆでてみてわかったのだが、湯で時間が両者の間で大きく異なる。揖保の糸は1分半程度だったのに対し、島原そうめんは2分以上ゆでなければならなかった。
味の方は、両者ともに甲乙着けがたい。麺のコシは圧倒的に島原そうめんの方が上であるが、それ故に瑞々しさは揖保の糸の方が上かもしれない。
まあ、あとは好みの問題で、とりあえず揖保の糸に劣るということはなさそうだ。自信を持って東京に送り届けることができそうだ。
そして、両者の間に特徴に大きな違いがあるということは、たとえどちらが売れたとしても、他方にもそれはそれで需要が残る可能性があることを示している。
言ってみれば、いくら豚骨ラーメンが流行ろうとみそラーメンがなくなることはないのと同じようなことが言えるかもしれない。
何がいいたいかというと揖保の糸と、島原そうめんは共存できるのではないかということだ。
お互い競争し合って、切磋琢磨することもいいが、それぞれの違いを認め合うことでそうめん業界そのものが発展し、両者がともに繁栄するような世界になればいいなと思う。