湯の児温泉に遊びにいきました
そういえば先週阿久根に行った帰りに水俣の湯児温泉にいきました。
思っていたよりもずっと立派な歴史ある温泉街で、私はその中でも如何にもな風情のある旅館「平野屋」に行きました。
温泉は成分が濃厚で、温度が高く、島原温泉を彷彿とさせました。
湯船をあふれる温泉成分は云十年の年月を経て析出し、自然の階段を形成していました。これ、どこかで見たなと思ったら、秋芳洞の百枚皿こと石灰華段丘(👈さっき調べた)にそっくり!
他にも露天風呂はなんや、桶みたいな風呂でおもろかった。庄助風呂っていうんだそうな。
先客は誰もおらず、私一人だったこともあり、ゆっくり堪能できました。湯上がり後も旅館のおばちゃんと30分以上くっちゃべった挙句、手ぬぐい代をまけてもらってしまいました。
最近はお客が少なく、もう料理を出すのも止めてしまったそうですが、逆に言えば貧乏人でも気軽に自由度の高い旅行ができそうです。木造の3階から見る夕陽はとても見事だそうですよ。
その昔は、芸子さんもいて本当に盛り上がっていたそうです。もし、そんなに盛り上がっていたなら、私はこんなにのんびり温泉を楽しんだり、おばちゃんと仲良くなったりできなかっただろうなと思いました。
以前どこかで、人口減少自体は今ある資産を少ない人口で分け合うことができるので、悪いことばかりではないと言うのを聴きましたが、これもそういうことなのかもしれませんね。
今回お風呂代は500円でしたが、私が味わったサービスはそんなもんじゃ効かないくらいものでした。
ただ、そのために人口あたりで言うと高額な税金が注がれているというのは、憂慮すべきことですね。
ですから、ほんというとお客が少なくなった分、何らかの付加価値があって、それをもとにして料金を上乗せでればいいのでしょうが...。
それでも、今までの相場以上の金をお客さんの財布から動かすのって大変なんだろうな。多分、日本の各地にこういう場所がたくさんあるんだろうなと思うと胸が痛くなります。