イングレスおもろい
盆に実家に帰ったときにイングレスを教えてもらい、始めました。
イングレスとはgoogleが開発したソーシャルゲームで、全世界のユーザーで2つのチームに分かれて、実際の世界地図で陣取りを行うゲームです。
最大の特徴は、チーム間で取り合う「拠点:ポータル」は実在のランドマークであり、拠点を制圧するためには実際にユーザーがその拠点まで歩いていかないと行けない点です。
これがなかなか面倒くさいんだが、面白い。始めて早速実家の付近にあるちっさい神社が拠点になってたので、そこを犬の散歩がてら占領しにいったり。
んで、またそこが誰かに奪還されたりしたら、また犬の散歩に行って奪い返す。本当に田舎の寂れた神社なんだが、こうして誰かが存在を認知してくれるんだなと思うと少しうれしい気分になります。
ちなみに、私のレベルが低いので、その神社は他のレベルの高いユーザーに取られちゃいました。絶対、そのうちレベルあげて奪い返すわ。
そう、身近な拠点にはすごく愛着が湧くのだ。
ちなみに、拠点は写真を取ってgoogleに申請すれば簡単に登録できる。何でも登録される訳ではないみたいだが、自分の好きなスポットを誰かに教えることもできるのだ。
スポットを設置しさえすれば、誰かがそこを占領しに必ずやってくる。
今日私は、自分が住む町中の拠点を探して自転車で放浪していたところ、思わぬ眺望スポットに出会うことができました。
さて、このingressだが、なんと無料のサービスである。しかも広告などもない。
先述したとおり、拠点を登録する場合はgoogleが審査を行う。拠点は周りに多ければ多いほど、有利になるルールなので、申請の件数も相当のものだと思う。察するに膨大な人件費がかかる。
何が云いたいかというと、googleは多額の投資をして一体何をしようとしているのか?
ということである。
多分、というか絶対だが、目的は「ユーザーから自動的に、絶え間なく入力されるおびただしい量のデータ」である。
(ちなみに、こういうのをおそらく「ビッグデータ」と呼ぶのだが、カタカナ横文字を使うと、アホが本質のわかってない癖にすぐ飛びつくので、自分はそうなりたくないという意味でできれば横文字は使いたくないのだ。)
入力される情報は、移動ルートに関するデータ、ランドマークに関する写真付きデータが主だろうか?
あるサイトで読みかじった情報では、googleは歩行者用のmapの精度を向上させて、新たなサービスをしたいと考えているようだ。
また、ランドマークの写真付きデータについては、googlemapにも既にある機能であるが、多分これだけだと、情報を入力ユーザーにメリットはなく入力は進まない。
そこで、ランドマークの登録をゲームの中に組み込んで、ユーザーに登録するメリットを与えることで、ユーザーに都合のいいデータを入力するよう「動機付け」を行っているのだ。
(ちなみに、こういうのをおそらく「インセンティブ」と呼ぶのだが、カタカナ横文字を使うと、アホが本質のわかってない癖にすぐ飛びつくので、自分はそうなりたくないという意味でできれば横文字は使いたくないのだ。)
こういうと知らない間に個人情報を集められているようで、気に食わない人もいるかもしれないが、少なくとも私は気にならない。まあ、若い女性とか、金持ちはちょっと心配な気持ちもわかるかもしれんけど。
私自身、この動機付けシステムに動かされて、たくさんgoogleに情報提供したことだろう。動かされてみてわかることだが、これは本当に合理的なシステムだと思う。心から感心した。
ちなみに、これがユーザーに与えるその他の動機付けとして、「異様に地域のランドマークを意識するようになる」というものがある。私も今まで気づかなかったようなモニュメントや、寺社仏閣などにたくさん気づくことができて、大変実りが多い暮らしを送れそうだ。
さて、世の中には補助金による支援を行ったり、罰則を設けたりするなど、この「動機付け」を利用して、一般大衆が社会全体を良くするように動いてもらうことを仕事にする職種があるそうだ。
そんな職種の人たちが、うまく「動機付けシステム」を設計してくれれば、人間の世の中もっとうまく行くだろうになあと思う。
まあ、きっとその職種の人たちにも変な動機付けが働いていて、その結果、変な動機付けシステムが出来上がっていくんだろうな。