魚のエサをレタスにする装置
魚のエサをレタスにする装置を開発しました。
すなわち、魚が生活するときに、食べたものが分解されて発生する硝酸やリン酸を、水槽の上にあるプランターに水ごと供給し、レタスを栽培する。という構図です。
アクアリウムセットを買ったときに余ったパーツと、ペットボトルと、周りに農業の専門家がたくさんいる環境を利用してついに実現しました。
曰く、日光不足でちょっと徒長しているとのことですが、なんとか本葉が出る段階まで無事に成長しました。
大学時代に、水域の栄養塩の循環を勉強し、大学院時代にメダカの生態についての研究をした私ならではの発想だと割と自信を持っている。
しかし、大学院時代に思いついてから、これまでぼんやりしている間に、こしゃくにも「アクアポニック」なぞという小戯れた名前で概念化され、商品化されているようです。しかも、ちょうど先月発売されたばかり。
んでもね、ここで売ってる商品のセットは40000円もするんだけど、ボクちんが作ったこの装置は、5000円でできるんだよね。
しかも、手作りだからカスタマイズ性が高いです。パイプやチューブの替えがあればもっと汎用性を上げることができるんだけどねー。
あとの問題点は「光」です。
やはり室内に差し込む光だけでは植物の生長には不十分なようで、この装置もやむ終えず、出窓に設置しました。
そうするとどうなるかというと、水槽まで直射日光を浴びて魚が茹で上る恐れがあります。今は寒いから大丈夫だけど。
あと、レタスの栄養分は魚の活動によって生み出される訳ですが、寒い季節になると、魚がほとんど活動しなくなって栄養分が供給されない恐れもあります。
ちょこっと論文とか探してみましたが、特定の魚種の水温と代謝量の関係式がありましたので、必要な養分の量がわかれば、設定すべき水温がわかりそうです。そこまでやりませんが。
とりあえず、レタスがすくすくと育ってくれることを祈っています。