【アイデア】英会話用心棒というボランティアサークル
パリに行ってきました。
ごめんなさい、嘘です。
英語(含む外国語)を話したい人と、これまで外国人旅行客を受け入れたことのない、個人経営の飲食店等のサービス業の方をマッチングする活動が起こせないかとふと思いついた話です。
このエッフェル塔は、地元のとあるローカルな居酒屋でもらいました。
というのも、たまたまこの間、その居酒屋に行くことがあったのですが、その時、欧米系の方が10名ほどご来店されていました。
どうもお店のおばちゃんは海外のお客さんのおもてなしは初めてのようで、少し戸惑っていらっしゃいました。
そこに、国際派(笑)の私が偶然訪れたもので、おばちゃんと相談して、そのお客さんとコミュニケーションをとってみることにしたのです。
そこで分かったこと。
①お客さんはフランスのパリからやってきた
※んなコテコテの欧米人ほんとにおるんや笑
②お客さんは空手のクラブチームで、九州をめぐりながらトレーニングをしていて、その日は地元県警とトレーニングをしてきた帰りだった。
③観光で地元の観光地にも訪れた。
なるほど、察するに昔から続いている空手を通じた交流活動なんじゃないだろうか?
こんな感じでお店の方と、パリのお客さんのコミュニケーションをほんの少し手助けすることができたのである。
で、そのときにパリの方からもらったのがこのキーホルダー。
そして、そのときにふとビビっと来たのが、表題の英会話用心棒のアイデア。
仕組みは簡単、
①お店の人が外国人のお客さんを受け入れるようになったときに、グループにヘルプを求める。
②グループ内で行ける人が、そのお店に行って、お客さんとのコミュニケーションをお手伝いする。
メリット
・お店の人
⇒英語を喋れるお手伝いさんがいて安心
・英会話用心棒
⇒英語でコミュニケーションできる機会
⇒地元のローカルなお店の人と親しくなる機会が得られる。
みたいなイメージ。理想的にはお店の人にまかない飯くらい食べさせてもらえればいいのだが。
酔っぱらったときにひらめいたアイデアなので、冷静に今考えると実行性に欠ける部分がたくさんある。
まず、サービスを利用するお店が本当にあるのかということ。
多分ここが一番大きい問題。
というのは、大体インバウンドに取り組みたいという方は、海外交流なんておいしいものを外部に頼ったりなんてしないだろう。
また、海外の観光客はそうした外国人を受け入れることができるお店の情報を日本人が思っている以上にたくさん持っていて、基本的には外国人受け入れ可能なお店にしか訪れることはないのではないだろうか?
ほかにも
・自分のグループを信頼して頼んでくれるお店がいくつあるだろうかということ。
・急に訪れる海外のお客さんに、用心棒メンバーが柔軟に対応できるかということ。
・お店の側から、プロレベルのサービスを期待されないかということ。
などなど、課題は山ほどある。
でも、このアイデア、何らかの形で実現させたいのだ。
というのも、実はこのアイデア、昔から少し違う形で温めているものなのだ。
最初は農村でのインバウンド観光客受け入れに際して、英会話ボランティアが最初のうち一部仲介するものを考えていた。
ただ、少し考えてみて現地までの交通費や、受け入れ側がそれに対する交通費等を含めた十分なお礼ができるのかということを考えると、まだ持続的なアイデアではないなと思って、ひとまずふたをしていたのだ。
ただ、この英会話用心棒の仕組みには、英語を話す機会以外にも、地元のローカルな人たちと対等な立場で仲良くなれるというのが、大きなメリットにならないかと考えている。
普通、都市農村交流などで地域にお邪魔するときは、あくまでもお客さんであり、地域の人とお客さんとの間には(うまく表現できないが)、非対称な関係性があるように思える。
そして、それが一歩先に踏み込んだコミュニケーションへの障害になっているのだと。
都市住民と農村の労働力面でのマッチングという話をしばしば聞くが、ただ何となくマッチングしただけでは、農村で活躍するのに十分なスキルを持たない都市住民は、地域の人たちを手助けすることは難しい。
実質、それは農村の人が、単純に農業体験として都市の人をおもてなしするのとほとんど変わらないものになってしまう。
それはマッチングする際の目的と、それに必要となるスキルが明確に特定されていないからなのではないかと思う。
このアイデアのように、明確な目的をもって、必要とされるスキルを有する人物をマッチングすることができれば、そこに初めて対等な関係が生まれ、イノベーションのようなものが生まれるのではないのではないか。
そしておそらく、その構図は対象が農村だろうと、後継ぎのいない地元の個人経営のお店であろうと変わらないと思う。
と、こういう個人的な強い仮説を持っているからこそ、この英会話用心棒のサービスをぜひ実現させてみたいのだ。
課題は山ほどあるだろうと思う。
けど、とりあえずは信頼できるお店と、信頼できる仲間を集めて仮説を検証する作業から初めて行ければと思うのである。
ということで、そうと心が決まれば、さっそく名刺づくりだ!
用心棒をあしらった、イキな奴を考えんとね!
あ、ちなみに、最終的にはこういう英会話用心棒は不要になるものだとも思っている。
と、いうのも言語の壁というのは、たぶん慣れていない最初の段階だけしかない、気持ちの壁だと思うのだ。
現に今回のケースでも、少し会計のお手伝いをしたりもしたのだけど、なんか不思議とおばちゃんとそのパリっ子のコミュニケーションはうまくいっていた。
正直言って、おばちゃんのコミュニケーション能力は私のハンパな英会話能力を凌駕しているのである。
そういう、最初の「気持ちの壁」を簡単に取り払うお手伝いができるのではないか、と、こういう少し勢いのある仮説がふと思い浮かんだのだ。