晩夏のソチ・モスクワツアー(H30.9.14-20) その3 サナトリウム編
昔の写真を整理していて、ふとソチ・モスクワの旅についての日記が途中だったことを思い出したので、4年前の記憶を振り返りながら記してみたい。
旅の3日目。
午前中はホストファミリーに、近所の山にピクニックに連れて行ってもらった。
そこで、コーカサスの素晴らしい自然を満喫した。
またコーカサス山脈は、かのギリシャ神話の神、プロメテウスがゼウスによって磔にされたと言われる。それをモチーフにしたブロンズ像があり、世界的な神話の聖地巡礼ができたかと思うと達成感があった。
午後からは自由行動、なんでもソチは戦時中保養所(サナトリウム)が多く建設されたそうで、各地にその廃墟が点在している。バスなども活用し、3人でサナトリウムを探しに行ったのだ。
日本でサナトリウムの廃墟というと、心霊スポットになりそうだが、それらの設備はそれなりに手入れしてあるので、いまでも公園として親しまれているようだ。ちなみに、警備員が数名いて入ってはいけないところに行こうとすると、注意される。
これは旅行を通して感じたことだが、公共施設の管理に相当のマンパワーを割いている様子。そのあたりは、旧共産圏の名残だろうか。
ちなみにソチはスターリンの出身地でもあり、しばしばソチで休暇を取ったそうだ。
この日は結構歩き回ったもので、しばし分厚い壁の上で横になってリラックスした。
そうそう、ソチの料理は結構ジョージアの影響を受けているようで、結構独特。
名前を憶えているので言うと、下から2番目の料理はヒンカリといい、ユーラシアの餃子兄弟の一角だと思う。
ちょっとショックだったのが、結構パクチーがきついこと。東南アジアと違ってパクチーがないと思って油断していたが、まさかこの辺りまでパクチー食文化があるとは。
あと、ヒンカリの生地をねじって太くした部分があるが、あれは食べなくてもいいらしい。結構食べて苦労した。
その日の夜は、ホストにマツェスタの浜辺に連れて行ってもらい、焚火を楽しんだ。どうやら旦那は焚火が大好きらしい。
缶ビールを片手に、波の音を聞きながら、焚火で焼いた真っ黒なジャガイモを食べていると、なんだか感激の涙が込み上げてきたものだ。
友人の篠笛披露も、この焚火での語らいを雰囲気よく演出しており、いい感じだった。
本当に原始的な遊びだけど、なんというか無性に人との交流が温かいものに感じられ、アルコールが体に染みわたるようなフワフワした気分になった。
なんか、これを忘れてはいけないような気がしたので、記録しておきたい。