伝説の勇者にあいました。

最近知り合いの女性から、

「最近、自分の子供の成績が落ちてきて心配。自分は勉強を教えることが得意でないので困っている」と相談を受けていました。

私は自分にはロクな未来はないだろうと自分自身に失望しているため、常々次世代を担う若者とつながりを持てればと思っており、そこで家庭教師をボランティアでさせてくれる家庭を探していたので、渡りに船とばかりに引き受けました。

私が相談を受けたのは小学3年生の男の子。まー、いきなり家庭教師をしようにも、まず教える相手のことをよく知らなければならない。ということで、漢字の書き取りをおしゃべりしながらさせてみることに。

うーん、なるほど結構覚えないと行けない漢字が多いな。そういえば小学3年生っていきなり使う漢字が難しくなったような。2年生までのようにまじめに宿題やってるだけじゃなくて、ちゃんと覚えるつもりでやらないと覚えられないんだよね。

でも、本人はすごく素直に宿題をやっている。

「先に全部ふりがなを振ってから後で漢字を書くようにすると勉強になるよ」とアドバイスしたことも素直に聞き入れてくれました。

本人曰く、宿題がたくさん出ても全然嫌じゃないとのこと。

そして、おしゃべりしていて時々すごい質問が飛んでくる。

「目ってどうして見えるの?」「地球はなんでできたの?」「人間って、一番最初はひとりぼっちだったの?」「(左記の質問に答えるべく見せたアウストラロピテクスの頭蓋骨の写真をみて)他にも頭の骨見たい!人間は?像は?狐は?」

という具合に、素朴な疑問なんだろうけども、そのレベルが半端じゃなく高度。そして知りたがる度合いも半端じゃない。

あんまり知りたがるもんだから、最終的には「漢字終わらせたら教えてあげる!」と交換条件を付けたほど(そしたら今までだらだらしてたのに、あっという間に宿題終わらせちゃった)。

学生時代、塾講師とかで教えてきた子とかにもすごい子はたくさんいたけど、どちらかというと親や親戚からいろんな図鑑とかをもらってそれで詳しくなったみたいな子が多かった。

まあ、まだあったばかりだから何とも言えない部分もあるが、それらの子に比べるとこの子は純粋無垢で、そういう図鑑とかも今まであまり見たことなかったんじゃないかと話してて思った。頭いい子供にありがちな「ドヤ顔で図鑑見て覚えたこと語ってくる」じゃなかったから(かくいう俺もそういうタイプでした笑)。

つまり何をいいたいかと言うと、底知れない才能が眠っているんじゃないかってこと。

この才能は是非開花させてやりたい。本当にそう思った。伝説の勇者に巡り会った気分だ。会ったことないけど。

もし、この子が本当に才能があったとして私が見ることができない世界を覗ける人物になれるとしたら、その子が活躍しやすいフィールドを先につくっておいてあげたい。そして、その子が思う存分活躍できたらなんと素敵だろうか。とそこまで妄想した。

諸葛亮公明が姜維に出会ったときにもこんな気持ちだったのかもしれない(でも姜維って公明ほどは立派な人物じゃなかった気がするけど)。

今後も月2回くらいのペースでいろんなことを教えれればと思う。多分これは私にとってもすごく実りのあることだろう。今後がすごく楽しみだ。