冬のイルクーツク、バイカルツアー(2018.2) その7 街ブラ編

 

hokusoemi.hatenablog.com

 

かくして、ロシア人夫婦と、ガイドと別れを告げた我々3人だったが、時間はまだ夕方6時過ぎ。

これから、深夜のフライトまで、シベリアのパリと呼ばれるイルクーツクの街中で時間をつぶすことになる。

 

お別れの地点にあった、氷像。サンタクロースらしい。

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なんでも、ロシアのローカル設定では、サンタの孫娘がプレゼント配りを手伝ってくれるという設定のようだ。

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永遠の火

かの独ソ戦では、イルクーツクの兵士も多数なくなったそうだ。そういう戦没者の追悼の意味のモニュメント。

炎がゆらゆらと揺らめくのではなく、完全にガスバーナーのそれである。

ガスの供給源があるようで、かなり本当に化石燃料が枯渇しない限りは永遠に消えなさそうな勢いで燃えている。

 

 

あとは、超駆け足で街を練り歩く。なんせ日没過ぎると、何も見れなくなるかからね。

結構街の中心部には、教会やら記念碑やら、見るべきものがたくさんあって、短時間でいろんなものが見れた。

もう解説もロクすっぽ読んでないけど、単純に建物の美しさに感心したものであった。

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今回は、行く先々で月がいい感じの演出を添えてくれる。

 

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街の街灯なんかも、結構おしゃれな感じを演出していた。

そしてアンガラ川。でかい。バイカル湖はカチコチに凍ってて、水はほとんどが湧出する地下水と考えられるが、それでこの水量はすごい。雪解けの季節は、どれくらいの流量になるのだろうか?

そして、この河がまだ北極海まであと何千キロという距離を流れるのかと思うと、果てしない。

 

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なんか、公園みたいな場所もあった(全体、駆け足過ぎて「なんか」が異様に多い)。

 

氷像が飾ってあるほかに、ブロンズ像も飾ってあったんだけど、ひとつものすごく気になるものを見つけた。

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そう、見ざる、言わざる、聞かざるである。

これが、解説もなく、唐突に現れるのがとても不思議である。

ただし、この三猿は世界各国にまれに見られるそうで、シルクロードを通って、中国を経由して日本にも伝わったものとのことだ。

No-Evil-Monkeys Collections on the internet

 

イルクーツクも、中国とロシアの間の縦の交通の要衝だったわけで、なんらかのいきさつで浸透しているのかもしれないし、ただ単にこれを作ったクリエーターがミーハーだっただけかもしれない。

 

それから、街の中を新しくできたらしい、観光街みたいなところを抜けて、大きなショッピングモールにいたる。

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なかなか、綺麗なショッピングモール。

ここであまったルーブルをお土産にして帰る。

 

帰りにタクシーを捕まえようとする。幸いにして、このあたりはそれなりにタクシーが居るようで、ほどなく見つかった。

 

タクシーにはこれまたザンギエフのようにいかつい運転手が乗っている。

「アエロポルト!アエロポルト!(空港)」

と伝えると、『遠すぎだろ、絶対ヤダ!』みたいなリアクション

あ、乗車拒否か?

 

と思った瞬間、『嘘だよ、乗れ!』ってまた素振りで。

なんや、お茶目なおっちゃんかい!

 

と思って乗り込む。観光客相手には、ぼったくられると事前にガイドに聞いていたので、最初に料金交渉する。

相手から示された価格は300ルーブル

タクシーを手配するアプリで、相場価格が150ルーブルであることは分かっていたので、まあ割高ではあるがそもそものタクシー代がロシアは安すぎなので、まあいいかと乗り込む。

 

タクシーに乗り込み、ドアを勢いよく閉めてほっと一息つきかけたら、なんかめっちゃ『おいなにやってんだ』みたいなリアクション。

 

うわ、やっちまったかと思い、とりあえず「イズヴィニチェ(ごめんなさい)」を連呼!

 

さあ、どう来るか...。

と、思ったら

「おまえら600ルーブルだ!!」

結局ぼったくられるんかーい!

 

と、思ったら、また『冗談だよ』みたいなリアクション。

 

本当に、とことんおちゃめなおっちゃんらしい。

だた、ザンギエフみたいな体格してる人が、そういう冗談いうと心臓に悪いからやめてほしい。

 

その後、運転自体はいたって安全で、特に回り道とかされることなく、無事に空港に到着。

友人Bはこの自由奔放なおっちゃんが痛く気に入ったらしく、チップも含めて500ルーブルを渡して、その代わりに記念写真を撮らせてもらった。

 

おっちゃんは、めちゃくちゃ喜んでくれて、助手席に座ってた私と熱いハグを交わしてくれた。

ここに掲載できないのは残念だけど、そのときの写真はとてもいい出来だ。

 

いつもコニャックをくれた、ロシア人の旦那も、このタクシー運転手も自由奔放でとてもお茶目である。

 

さてさて、このたびもいよいよ終わりを迎えるときが来たようである。