【考え事】平成31年度に棚田の法律ができるってよ。

 
さて、どういう法律ができるのでしょうか?
 
棚田の場合、問題はお金よりも、人手。
 
あまりややこしい制度だと、そもそもすでに地元のマンパワー的に対応できないしれない。多分、ここが最後の大きなターニングポイント。
 
記事によると、棚田地域で協議会を作ってもらって、そこに対して金銭的な補助を行うようだ。
協議会を作るというのは、面倒くさそうだけど決して悪いことではなく、地域がまとまっていれば、かなり人手が限られていても、マンパワーの融通ができて、それなりに守備力が上がる。
 
かと言ってそれだけでは、根本的な高齢化・後継者不足の問題は解決しない。
棚田のオーナーが口々に言うことは、
 
「もうこの棚田をやるのは自分たちが最後」
 
ということ。
 
ここで地域がまとまることができなければ間違いなくその先はないけど、ここで地域がまとまってもその先にもっと大きな壁が待っている。
 
熊本には百選に選ばれる棚田が11ありますが、実際にはたまたま百選に入らなかった同格の棚田が、あと10以上はあるんじゃないかと思います。
希少資源と呼ぶには、まだ数が多い。でも、放置すれば、あっという間になくなりそうでもある。
 
 
 
すべての棚田地域が、この激ムズ問題を切り抜けれるかどうかはわからない。
 
結果を決めるのは最終的には運の要素もあるだろうし。例えば、ここで急に世界大戦がはじまって、コメの値段が暴騰すれば明日にもこの問題は解決するかもしれない。
 
あり得ないと思うが、この法律で棚田の耕作者に、国が年収500万円を保証してくれたら、それもたぶん十分な後継者対策にはなると思う。
 
結局いくら頑張ってもダメな時はダメだと思う。
 
だから、せめて、地域の人たちがワクワク悪だくみをしながら、暮らすことができれば幸いである。