【メモ】選挙における組織票と浮動票の割合に関する考察

今回の統一地方選、ぼんやりとニュースなどを眺めていると熊本市中央区に面白い候補者がいた。

 

無所属 新人の高村大樹氏だ。

http://takamurahiroki.otemo-yan.net/

↑↑高村氏のブログ。

 

高村氏は、選挙にかかる選挙カーや、ポスターなど、通常数十万円程度かかる公費負担を0としており、選挙費用自体も3万円以内としております。

 

つまり、選挙に対してお金のかかる広報活動をほぼ実施していないのです。

 

そして、高村氏はおそらく、支持母体等は全くないと推測される。

 

このことから、高村氏の得票結果を考察することで、全体に対する組織票と浮動票の割合を分析することができるのです。

 

熊本市中央区の開票速報から、

http://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=23805&sub_id=6&flid=166917

 

今回の当該地区における有効投票数は55,222票、それに対して高村氏の得票数は783票。得票率にして、1.4%。

立候補者数は16人、今回の供託金没収ラインは得票率0.625%となり(算出式は最下段の通り)、無事供託金没収を免れたようだ。まず一安心。

 

もし、仮に浮動票とされる有権者が、無作為に16人の候補者に投票していたとすると、全体で浮動票の数は高村氏の783票を候補者数の16でかけて12,528票。有効投票数に対する率にして、22.6%。また中央区投票率は39.13%なので有権者数に比すると8.8%

 

 

もちろん、浮動票が均等に分かれるわけではない。高村氏のケースに関していえば、広報をほぼ全く打っていないマイナス補正と、若手を応援した同世代や、同情票などからプラス補正があったと推測され、ほかに浮動票をまとめて持っていくような有名人がいない(北口氏は例外)ことも考えると、ほかの候補と大差はなかったのではないだろうか?

 

浮動票が20-30%だとすると、残りの70-80%は組織票だということになる。

 

これがものすごい重大な意味を持っているような気がするが、今は眠たいのであとで考えることにしよう。

 

↓↓(追記)考えました。 

hokusoemi.hatenablog.com

 

 

ちなみに、過去に千葉県の市議会議員選挙において、上野竜太郎氏が今回の高村氏のような手法を取ったそうで、上野氏は当選こそしなかったものの、善戦し供託金没収を免れた。そうした上野氏の活動は一部メディア等にも取り上げられたそうだ。

高村氏は、その上野氏の行動に勇気づけられた結果、今回の立候補に至ったとのこと。

 

議員の立候補者が増える意義については、千葉市長の熊谷さんがこうtweetしていた。

 

 

千葉市長の意見からは、少しずれるが今回の高村氏の勇気ある行動により、ウェブで検索しても出てこなかった、組織票の割合について考察を行うことができた。高村氏に勇気に心から敬意を表したい。

 

参考:供託金没収ラインについて

市議会議員選挙
政令指定都市
9日間 50万円 有効投票総数 / その選挙区の議員定数 × 1/10

http://senkyo-deruhito.com/confiscation_point_of_deposit_money_formula_amp1/

出典:供託金没収点の計算フォーム 選挙に「出る人、出たい人」の応援サイト