【考え事】AI×行政の展望について

ちょっと旬を逃した話かもしれなくて恐縮なんですが、

行政とAIの話をします。

 

たまたまなんだけど、私は行政マンにしては珍しく大学院まで進学し、研究のツールとして統計学に触れた関係で、今流行りのニューラルネットワークを主としたAIについてある程度内容を理解できるというラッキーな立場にいます。

前にこんな記事も書いたりしました。

 

hokusoemi.hatenablog.com

 

 

 

そういう立場から、行政の人が

 

「ポストAI時代の行政マンの働き方はどうなるか?」

 

みたいなことを話しているの聞いてると、なんでそんなに楽観的なのかととても不思議に思う。

いや、なんで自分たちがポストAI時代についていける前提なん(笑)

 

今のところ、行政がAI社会から置いてきぼりにされる可能性が一番高いと思うんだけど。

 

メディアとか、一部の専門家が「行政はAIにとってかわられる」みたいなこと言ったからムキになってるんだろうけど、ちょっと冷静になってほしい。

 

娑婆はコロナでリモート前提になりつつある世の中で…。

やれ紙だ、やれハンコだと、それ以前に普通のIT化が進んでないじゃん?

まず普通のIT化に後れを取っているのに、なんで先端技術を導入できると思っているのか?

 

まずIT化しないとAI化もできないと思う。そしてその「普通のIT化」の壁が何より厚いんだわ。

 

「AIで代替することが技術的に可能であること」と、その「組織や業界がAIをうまく導入することができるか」について切り分けて考えるべきだと思うんだけどなあ。

 

でも、嘆いても仕方がないので、AIの技術を懇切丁寧に説明していくのと、ITを使って幸せになれるビジョンを分かりやすく伝えるしかないのかなと思うのでした。

 

ついでに、「世の中の〇割はAIに代替されてしまう」みたいな議論に関して

最近は、やや言い過ぎだったかなとか、現場の観察が足りていないのではないかとか言われていますが、本当にその通りだと思います。

こういうことを言っている人たちは、「AIが代替できる」と言っている対象の行g買いが、自分たちの置かれた理想的な環境に準じるようなIT環境、いやそうでなくても、せめて「普通のIT化」くらいはできていると思っているでしょう。

 

でもそうじゃない。予想以上にアナログなんだ。

例えば、コロナに関する報道で、行政の発表に誤りがあったとかよく騒がれているけど、それも当然、だって全部FAXとか電話で聞き取った内容を、それぞれ作ったエクセルシートにまとめてるんだもの。そりゃミスも出るわ。

 

民間だと、ITを使いこなす先端企業が、既存の企業を蹂躙してくれればAI化は理想的な形で進むかもしれないけど、たぶんそう簡単でもないでしょう。

 

あと、落合陽一さんとか、デジタルネイチャーとかいって、めっちゃキラキラした未来の世界観を語ってることあるけど、たぶんそうなるのって落合さんのクラスタだけなんじゃない??

 

最初から、視界にすら入ってないと思うのよ。

 

 

 

はい、ちょっと未来予測をしてみました。さて、私はどう生きましょうかね?